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平成29年度第1回研究会報告

 平成29年度第1回研究会(3月22日開催)は、安藤-岸本両弁護士による「嘘と反省」をテーマとする強姦致傷事件の裁判員裁判の報告会でした。
 日頃から真面目で周囲の信頼も厚く家族も社会的地位もあった被告人の言動に終始翻弄された両弁護士。人は何故、嘘をつくのか、どうすれば嘘つきの心を開くことができるのか。
 当日は精神科医や臨床心理士などの専門家からも積極的に意見が交換されました。自己愛が強すぎると保身を優先して嘘をつくこと、他人に迷惑をかけるレベルの嘘は病気であること、治療にあたっては心的リアリティ(自己の発言や心の世界)を自覚させ、形式的にでも責任を取らせること、そして弁護人としては信頼関係の破壊を恐れることなく徹底的に向き合うことが必要であるなどの意見が交わされました。
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